小学英語のリスニング上達には◎◎をせよ!英検準1級・2級取得に必要な学習法
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今日は英語の八田先生に来ていただきました。よろしくお願いします!
よろしくお願いします、八田です!
リスニングは聞いてるだけじゃダメ
八田先生は駿台・浜学園でも英語の代表選手になるので、英検はほとんどの生徒を合格させるし、発音の指導は一番得意という先生という評判です。
八田先生といえば 発音・リスニング指導なので、リスニング力の勉強で八田先生はいつも「聞いているだけだったらダメだ」と言ってますよね。
私は聞いて問題解いて、聞いて聞いて聞いてという練習をしてるんですが、上達した感じがあんまりしないんです。どうしたらいいんですか???
今は大阪府の公立高校入試だと3分の1、大学入試は半分ぐらいがリスニングです。リスニング力はすごく重要視されてるんですね。
それ知ってます。だから余計に知りたいんですよ〜。どうすればリスニング力を鍛えられるんですか?
とにかく「モノマネ」です。
聴くこともめちゃくちゃ大事だと思います。インプットは大事なんですが、それだけだと短期間でリスニング力を伸ばすとなるとちょっと難しいのかな思います。
聞いたままモノマネして、何度も何度も発音の練習するのが一番大事だと思ってます。
聞こえたままを文字にして読む
聞いたままモノマネする?「アニマル」と発音したらダメなんですか?
そうです。最初は自分でやるのは難しいと思うのですが、私たちの方でサポートはもちろん入れていきます。
例えば「ANIMAL 」という単語ですと、「アニマル」と読める子もいますけど、読めない子は最初はどういう風に発音していいのか分からないですよね。
この「ANIMAL 」の単語の上に、「エアニモウ」と書かせるんですね。
書いちゃうんですね。
この単語の発音は「アニマル」ではなく「エアニモウ」なんだよ、とまず最初に教えるんですね。
「アニマル」と言わせない。
それを言っちゃうと、どうしてもクセが付いちゃうんです。
「エアニモウ」と書くと、子供たちが実際に「エアニモウ」と発音できるし、その以降も「エアニモウ」と発音するようになっていくんですね。言葉として書いて、そのまま発音するということですね。
聞こえたまんまを書く。そして、それを真似して音読してみるのがすごく大事だと思います。
単語だけのリスニング問題は出ない。なので・・・
じゃあ、聞いたままに発音する練習を繰り返せば、うまく聴けるようになるんですか?
単語単位では聴けるようになりますが、実際に入試問題のリスニングは単語だけで流れてくることはないですよね。
英検5級の問題でもセンテンスで流れてきますから、単語だけだとちょっと物足りないのかなとも思いますね。
実際に聴けるようになるには、単語だけじゃなくて単語ごとの音の繋がりもかなり重要視して指導しています。
繋がりってどういうものですか?
例えば「When I was in America」という表現があったとして、それは入試問題共通テストで、単語ごとにゆっくりと発音してくれることはないですよね。かなりのスピードでもあるので、その音と音が繋がってしまうんですよ。
「When」と「I」 は「When I」と繋がってしまうし、「was」と「in」は「was in」で繋がっちゃうので。ここの繋がりを認識して学習してきた子は、「When I was in America」とリスニング音声が流れてきても、「私がアメリカにいた時」の話をしているのかと認識ができるんです。
なるほど〜。単語だけじゃなくて、本来は英文のリーディングで真似ることが、一番のトレーニングということなんですね。
一番のトレーニングです。
駿台・浜学園は4年生から中1ぐらいまで物語をやるじゃないですか。中2も英検の素材を使ってひたすら読解の練習をしますよね。それを英文として音読することによって、真似ることによってリスニングが鍛えられる?
リスニングも鍛えられます!
物語を題材にするメリット
音読をしてる生徒はたくさんいないと思うので、リスニング力が上がるということなんですね。ほかに練習をしていくことの効果はありますか?
駿台・浜学園で発音指導で扱ってる問題というのが、短い文を発音・音読練習している訳ではなくて、実際に物語です。
小学4年生なら英訳版の日本昔ばなしだったり、学年が上がっていくとシャーロックホームズ、イソップ物語であったりとか。あと英検の長文も実際に音読してきます。
もちろんリスニング力も鍛えられるのですが、同時に読解も身につくと実感しています。
リーディング(読解)も鍛えられるんですね!今の入試はリスニング半分、リーディング半分ぐらいの割合になってきてるので、両方できるとこれで入試突破ですよね!
そうなんですよ。
物語でリーディング力(読解力)を鍛えられる理由
なぜ、物語だとリーディングを鍛えられるんですか?
短文をたくさん音読するだけでなく、流れ・ストーリーを頭の中で考えながら音読していくので、前後の繋がりも考えながら音読していく必要が出てくるんですよ。
何度も何度も音読することで、英語独特の文構造が何となく染み付いていくという感じですね。五感が身につくという感じでしょうか。
なるほど。英検の問題であっても「聴く問題」とか「読む問題」も得意になっていくということですか?
得意ですね。
それは凄いですね!ベースが音読からくるのが、凄いことですよね。
ネイティブレッスン「会話することの効果」
もう1つ聞きたいのが、駿台・浜学園で週に1回「ネイティブレッスン」を25分間、マンツーマンやってます。
まだ入試で会話のテストがある訳じゃないので、その効果でどうなのか、必要なのかなって思う人も多いと思うんですけども、実際に効果あるんですか?
授業の中で学習した内容や表現に関して音読できるようになりますし、聴けるようにはなっていくんですが、それが実際に現場で外国人の方に使ってみて、通じるのかという経験は授業の中ではできないんですね。
それが週1回のネイティブレッスンを通して、自分が学習した内容が実際に伝わった時、そこで本当に定着するんじゃないかなと思ってます。
しかも、自分が使った表現に対して先生が答えを返してくれる。それが聴き取れるようになると、英語に対して大きな自信に繋がるんじゃないかなと思うんですね。
ネイティブレッスンで上達した生徒の事例
単にそれはもう入試だけじゃなくて、高校や大学や社会に出る時の英語に対する自信というか、表現することの自信みたいなものに繋がってくるということですね。それはすごいですね。
ネイティブレッスンを続けている中学2年ぐらいの生徒は、どのような感じで動いているんですか?
最初は日付や天気など日常的なQ&Aだけだった子が、何度も何度もレッスンを繰り返していく中で、自発的に「先生の好きな本ってどんなの?」とか質問するようになってきます。それに対して先生が答えてくれて、さらに生徒も答える、というふうに。
私たちが「これを聞きなさい」と指示したわけでもないのに、自発的に質問して会話を成立させているのを聞く度に、「もうこんなに成長したのか!」って驚かされるんですよね。
フリーカンバセーションが成立しているということ?
自分たちで考えて質問して、会話を成立させているのは、ちょっと感動しちゃいます。
それは凄いですね。そういう生徒はリスニング問題とか英検の2次とかは、スッといっちゃいますよね。
はい、いっちゃいます。
ありがとうございます!聞こえたままを「モノマネ」音読することによって、英語力全般を上げることができるんですね。
できます!