【ノート事例付】必ず結果に結びつく宿題のやり方
| 勉強法基礎知識
山田校舎長の方にお越しいただきました。
お願いいたします!
今日は宿題という大きなテーマについて、お話をお聞きします!宿題は、みんな嫌いですよね。「宿題大好き!」という子はいないですよね。
見たことないですね。
多くの生徒が嫌いな宿題。どういった気持ちとやり方でやればいいのかなと思って。成績が上がれば宿題もやる気持ちも変わってくると思うんですけど。
今日は山田先生がいつも言ってる宿題のやり方について、お母さんやお父さん、生徒たちに分かってもらえたらいいかなと思います。
宿題について山田先生がいつも伝えてることを教えてください!
ほとんどの生徒が宿題をできていない
まず皆さんにお伝えしたいのが、実はほとんどの生徒が宿題をできてません!
反抗期なんですか?
反抗期ばかりの生徒ではないです(笑)
山田先生の生徒はみんな宿題をしないのですか?
そうです。 「宿題をしていない」部分ですが、先生に「ここのページのここまでやっておいてね」と指示通り取り組んで、やり直しをして提出するまではできています。
ただ、それだけではまだ不十分ということなんですね。
どういうことですか?宿題をやってはきてるんですよね。問題を解いて間違い直しをして、1週間後に提出するまではみんなやってると。
はい。
それは、宿題やってることじゃないんですか?塾でも学校でも、それが宿題やるってことですね。山田先生はそれを認めない?
はい。
厳しいですね!
まだ求めているレベルまで到達してないということです。
ダメな宿題のやり方
なるほど〜。どういった宿題をやってね、と指導しているんですか?
問題を解いて丸つけをしてやり直しをする。この「やり直し」が 宿題の中の一番大事なポイントだと考えています。
間違えたところのやり直しをどうするかっていうところですか?
そうですね。例えば国語ですと、「問題文に傍線部があります。その内容に当てはまるところを本文中から抜き出しなさい」という問題があって、抜き出して答えを書いてみた。
でも、間違っていた。やり直しをして、正しい答えをやり直しのスペースに書いて丸をつけてできた。でも、それだけじゃダメなんですね。
確かにそれで成績が上がるかと言うと、ちょっと微妙ですよね。答えを写してるだけですもんね。
やり直しで意識すること
そうなんです。
最終的に答えにたどり着いたものの、「なぜ」その答えになるのか?自分の答えはなぜ違っていて、どこを見ることでその答えにたどり着けるのか?
そういった「なぜ」の部分をしっかりと突き詰めてほしいというのが、やり直しの大きなテーマだと考えてます。
「なぜ」を考え抜くかぁ。小学生・中学生でそこを考え抜く生徒は、なかなかいないかもしれないですね。特に塾に通いだした子とか。
そうですね。
例えば子供ってゲームしますけど、つまずいたりすると、ゲームのうまく行かなかった時のやり直し、攻略、考え方とかめちゃくちゃやりますよね。
絶対次は負けない!という決意をもって臨んでますよね。あれをちゃんと宿題でもやればいいんですね。
ゲームのやり方に関しても、発想は全く同じと考えてもらって、つまずいたところに関してどう答えにたどり着いたらいいのか、そこをしっかりとポイントとして見たらできるんじゃないかなというふうに考えています。
具体的にノートに何を書けばいいのですか?考えろと言われても、何をノートに書けば考えたことになるのですか?ちょっと難しそうですよね。
具体的な宿題ノートの取り方
ここで実際の卒業生のノートをご覧いただきます。やり直しを意識した「宿題ノート」というのがあるんですね。
これのどういうところがいいのですか?
まず「問題を解くスペース」と「やり直しのスペース」に分けています。大きなポイントは、やり直しをするために「解説」をしっかり活用している点です。
解説を読まない生徒って多くないですか?
そうですね、読んでくれないですね。
長いし面倒くさいです!
そうなんですよね。この生徒は解説を読んでますが、それを写しているかと言ったら、 写しているわけではないんですね。解説をどう使うかがポイントにもなっています。
この生徒は解説を読んだ上で、自分でどうやってたどり着くのか?それを自分自身に説明するような形でポイントだけをまとめて、書いているんですね。
ですので、自分がどうたどり着いたか?そのポイントを押さえることによって、振り返った際にここが大事だと繰り返し見直せる。
これがやり直しのノートの特徴だと考えてください。
解説を読むだけでなく、解説を読んで自分の言葉でまとめるということですね。
はい。
模範解答の活用の仕方
他にありますか?
ここには掲載していませんが、例えば記述問題。模範解答が書いていますが、あくまでも解答例ですので、それを活用してポイントを踏まえて自分の言葉で書いていきます。
今度は先生がチェックして、「こういうところをしっかりと書いてたらいいよ」とコメントを残してやりとりしています。
なるほど〜。
文通のような宿題ノート
記述に関してはもちろんコメントを返しますが、それ以外にも活用方法があります。この生徒はちょうど受験期で、コメント欄に進路に関して困っていることを書いているんです。
問題以外の普段話しづらいことを聞いてもらえれば、先生たちがアドバイスするようになっています。
こういうコメントを書いてくる生徒は多いんですか?
ありがたいことに書いてもらうことによって、僕の宿題ノートのチェック時間がどんどん長くなるんですけども。
結果に結びつく瞬間
ほぼ文通みたいになってますね。なるほど〜。そういう子は成績が上がっていくんですね。
生徒の何かが変わって、こういう宿題の仕方をしていると思うんですね。宿題がレベルアップしていくポイントはあるんですか?
最初は成果が見えづらいのですが、意識的に取り組んでいると、必ず結果(成績向上)として出てくる瞬間があります。その瞬間を私たち先生は見逃さずに褒めてあげるようにしています。
このノートを見ると先生に見てもらうためのノートというよりも、自分の成績を上げたり、志望校に合格するために力をつけたいから宿題している。そんな感じが見えますね。
意識が成績を上げるためになってきている。そういうプロセスをイメージできますね。
はい。
山田先生の生徒は、こういうノートを取れるようになっていくんですね。
なります!
今回は宿題の仕方。どういった意識でどういった宿題のやり直しをしていくのかについて山田先生にお聞きしました。
ぜひ、皆さんも参考にしてくださいね。