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「覚えられない」から卒業できる!記憶定着のコツ3選!

| 勉強法基礎知識

「覚えられない」から卒業できる!記憶定着のコツ3選!

本日は駿台・浜学園五月が丘校の英語と国語を担当している岡本先生にお越しいただきました。よろしくお願いします。

よろしくお願いします、岡本です。

本日お話いただく内容は「記憶力の鍛え方について」ですね。

はい。記憶力やものを覚えるって、生まれ持ったものと考えられることが 多いじゃないですか。子供たちからもなかなか覚えられないって相談されますし、お父様もお母様からも「うちの子は覚えるのが得意じゃないから」「苦手だから…」みたいなのが結構多いんですね。

そういう悩みを抱えている子供たちに向けて、効果的に覚えられるよというお話をさせていただきます。日々の学習で使えるものをちょっとだけ紹介します。

いいですね!

耳だけに頼らず五感を使う

五感

記憶力を鍛え方はいっぱい方法があるんですが、今日は3つポイントを絞って、より誰でも使いやすいコツをお伝えします。

では、 1つ目は何でしょうか?

1つ目ですが、よく単語帳とか漢字ドリルとかを眺めているだけで、勉強している風を装っている子って結構いると思うんですよ。

ありますね。

これを見ている子もギクッと しているかもしれないですね。

実際眺めているだけで確かに覚えられる子も少なからずいるとは思うんですけど、実際のテストでは自分の手で書いたりとか問題に出てきたものを自分の頭の中から思い出して答えを出したりとか っていうことになるので、眺めているだけだとテストの時に「あれ?覚えたはずなのに出てこないな…」とか、全部覚えたつもりで来たけれども「あれ書けないな…」とかあると思います。

ですので、まず1つ目のポイントとしては、声に出したり手で書いたりしながら、体も使いながら覚えていくところが1つ目のコツです。

そうですね。確かにね。見て覚える方法は、視覚だけ使ってることになります。口で話して聴覚を使いながら、手で動かしたりしながら実際に書かないと分からないところがありますよね。

特に漢字は書けそうだけれど、実際書いてみると書けないっていうところは 確かによくあるところかなと。眺めるだけの勉強ではなく、五感をしっかり使いながらやるというところが 大事な1つ目ということですね。

接触頻度を使う

2つ目はなんでしょうか?

2つ目は、答えを先に言う前に例を出しますね。
新しい単語帳を使って10日間で100個まで覚えましょうと言われた時に、どういう勉強をする子が多いと思いますか?

1日10個ずつ覚えていく。それで10個✕10日で100個になる勉強法すかね?

例えば、10日間で200個だと、10×20で200個っていうことですよね。

そうですね。

その勉強法はバツです!

間違いではないですが、効率が良くないです。
良くない理由は、最初の1日目で10個、2日目は11個目から20個目、次は21個目から30個目とやっていくと、10日目を迎える時に最初の10個目や20個目を果たして覚えてるのかなって所が…あると思うんですよ。

確かに、確かに。

道端でパッと会った人の顔はなかなか思い出せないですよね。でも、毎日あいさつしていれば、数日後に別の場所で見かけても「あ!あの時のあの人だ」ってなりやすいと思うんですよ。

それが記憶にも活用できて、「接触頻度」と言ったりしますが、見る回数を増やしてあげる。なので、10で割って10+10+10…ではなくて、まず1日目にもう100個であれば100個、50個であれば50個まず見てしまう。

それを繰り返していく中で「これはもう大丈夫だな」「これはまた昨日も思い出せなかったな」みたいな、区別しながら自分の中でチェックを入れながら覚えていくと、
毎日毎日100個見続ける必要性はなくなってくるので、10日間経った時に最初の10個も均質に頭の中に残るんですね。

そうですね。記憶を定着するとなると、瞬間で覚えるよりも長期的に覚える方が記憶が定着しやすいとは確かに思うので、1日目、2日目の単語は確かに忘れている可能性って高いですよね。

根本から覚え方って違うなと思いますよね。100個覚えるためには、何回も繰り返してやる必要がそもそもあるということですよね。

そうですね。

なるほどなるほど。勉強になります。しっかりと繰り返しながら回転を上げていって、単語に触れていく回数が多いほど覚えていける ということなんですね。

長期的に見て頭により残る覚え方は、細かく切るよりもまんべんなく接触頻度を上げながら、回転数を上げながら勉強する方が効果的だなと思います。

ありがとうございます。接触頻度を上げていくというところが2点目ですね。

定着してないのに「もう覚えた」と誤解しない方法

3点目は何でしょうか?

3つ目は私が一番大事にしてることですが、テストを受ける前にちゃんと覚えたかを確認する「セルフテスト」です。

ラーニングピラミッド

ラーニングピラミッドというものがあります。知識を頭の中に定着するのに効果的な方法が順に示してあります。ピラミッドの上に行けば行くほど、定着しにくい方法です。「講義」はただ人の話を聞いているだけですよね。これ、単語帳をぼーっと眺めているといっしょなんですね。

これがどんどん下に行くにつれて、受け身の勉強から自分から体を動かしたり自分から何かをするという勉強に変わっていきます。一番下は何か分かりますか?

自分で教えられるようになる?

ズバリ!正解です!!

でも人に教えるとしても、人を捕まえて「ちょっと聞いて」ってなかなかできないじゃないですか。
なので、自分自身で白紙の解答用紙やノートに覚えたものを書いてセルフテストしていく。

そうですね。

赤シートでスライドしながら勉強する子がいますが、横に答えが書いてあるので、どうしても無意識それを当てにしてしまうんですね。ちょっと答え見えてから「あぁ〜!そやったそうやった」とか。

あ〜…なるほど。

模試の解説を読んだから分かりましたみたいな子がいるじゃないですか。それ解説読んだから分かるわけであって、それを覚えたと誤解しているままだと、テストで「あれ?出てこないな」となるんですね。

確かにそうですね。

で、答えをもらってから「ああ!そうやったそうやった」で済ませてしまうことがあるので、赤シートで隠すなら隠した部分をちゃんと自分で事前に書けるかとか、英単語であれば音までしっかりと関連づけて覚えられているかという「セルフテスト」。これが一番効果的だと思っています。

確かに1番目と繋がっていますよね。見るだけだと実際書けるかどうかは分からない。だから自分で書けているかどうかをチェックするという所が。

やっぱり自己判断で甘いところが出てしまう。人間なのでしょうがないですが、書けると思うけど実際書けないみたいな…。これはあるあるですね。非常に効果的な3点ですよね。

これができれば合格率とか…テストの合格率とか高いですか?

やっぱり高いです。

確かに僕たち同じ校舎で指導してますけれども、岡本先生のクラスのテスト合格率が非常に高いですよ。今日は僕自身とても勉強になりました。

よかったです。

僕は理科担当ですが、覚え方はどの教科でも変わらないですよね。メカニズムは一緒だと思うので、利用させていただきます。ありがとうございました。

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